グローバルな舞台でこそ、実現できる未来がある。

親切なモーリタニア人

下痢は治ったものの、昨日申請したマリのビザ発給が明日なのでやることも無く広場をブラブラしていたら、一人の青年に声を掛けられた。
他の人とは違う茶色い肌。彼はモーリタニア人なのである。
彼はヌアクショットのホテルで働いているらしくフランス語、英語、スペイン語を話せる25歳。
セネガルへは親戚を訪ねて来ているらしいのだが、ついでにSDカードをたくさん持ってきていてそれを売るというビジネスも兼ねて来ているらしい。

彼に今泊まっているホテルの値段を告げると、彼の泊まっているメディナにはもっと安いホテルがあると教えてくれた。
メディナとはモロッコにあった旧市街のことだと思うのだけど、ダカールにもあったとは初耳。
彼に『今日時間があるなら一緒にメディナに来ないか?』と誘われたので、付いていくことにした。

メディナに行く前にSDカードを売りにマーケットに行った。
マーケットには携帯を売っている小さな店がたくさんあり、彼は片っ端からSDカードを売ろうとしていたのだけどどうも芳しくないようで、結局1つもう売れずにマーケットを離れることに。
メディナへは徒歩と途中バスも使って30分くらいで到着。
まずは親戚の家へと招いてくれて御飯を食べさせてくれた。
やっぱりモーリタニア人、親切である。
1時間程家で休憩させてもらった後、彼がマリ行きのバスを一緒に探してくれると言うので有難く好意を受け取ることに。
しかしここで彼は何故か、『昨日この服を着て歩いてたらみんなに笑われたよ~。』と言いながら、モーリタニアの衣装に着替えだした。

バスを探す前にインターネットをやりたいと言うのでネット屋へ。
このネット屋へ向かう道中、やたらと彼は『なんでみんな俺ばっかり見るんだよ~』とかいいながらテンション上がってる。やたらと自分の衣装を見せびらかしているようでもある。
ネット屋でもいきなり誰かとチャットしだして、返事が返ってくると『この女はクレイジーだぜ!』とかいいながら一人でテンション上がって、周りの反応を窺ってる。
ちなみに、歩いてる時もネット屋でも周りは特に変わった様子も無く普通。彼一人テンションが高い。
ようするに目立ちたがり屋なんかな。ちょっとウザイ。
そして後で気付いたけど、彼は自己中でもある。

インターネットの後にマリ行きのバスを探したのだが見つからなかったので、明日ポンピドゥという大きなバスステーション(?)があるのでそこに行こうということになった。
どうやら明日もポンピドュまで送ってくれるらしい。こっちがいいと言っても聞かない。
バスも見つからなかったことだし、彼が宿まで送ってくれることになった。
宿の前まで来た時、彼がコーヒーでも飲もうと言い出した。
近くのコーヒー屋が満席だったので他を探していると、『そういえば今日パーティーがあったはずだ』とか言って、彼はスタスタと歩きだした。
しかし彼は場所を正確に知らないらしく、パーティー会場には辿り着けない。やっとのことで着いた場所は閉まっていた。
大体、コーヒーを飲むのに何故パーティーに行くのかもよくわからない。
いい加減疲れたし、夜道を帰るのは嫌だったので『もういいからその辺でコーヒー飲もう。』と言って屋台みたいなところへ行くことに。
そこのコーヒーは500CFA(1ユーロ=655CFA)なのだが、彼が『高い!どこのメーカーのコーヒーだ?』とか言って銘柄確認をし始めた。
結局コーヒーはやめてコーラとファンタを飲んでいると、彼がノートを開いて『来月でかい仕事があるんだ』と言って仕事の話しを始めた。
どうやらフランスの旅行会社の5人組が1ヶ月間モーリタニアの写真を撮りに来るらしく、ガイド料としてかなりの額(40万くらい)が彼に入るらしい。
1ヶ月間休み無しなのでかなりハードだが、こんなに大きな仕事は初めてだということで彼はかなり張り切っているようだった。
仕事熱心でなかなかいい奴じゃないか。

帰り道、いいと言ったのだけど暗いから一人は危ないということで彼がホテルまで送ってくれた。
その道中、一人の娼婦が声を掛けてきた。
無視して歩いていると、彼が『俺はこの女とやりたい』とか言い出して話し始めた。
しばらく話した後、『ジョークだよ~』なんて意気揚々と言ってくる。どうやら彼は女好きでもあるらしい。
ホテルに到着し、明日再会することを約束して別れる。

あぁ、いい奴なんだけど疲れるなぁ。いい奴なんだけど。


Comments

コメントを残す