グローバルな舞台でこそ、実現できる未来がある。

オアハカにも貧しい人達はたくさんいる。
今日ソカロ(広場)のベンチに座り本を読んでいると、物売りの少女がこちらに歩いてきた。
その少女は籠の中にお菓子を入れて売っているらしく、各ベンチに座っている人に声を掛けていた。
少女が近くまでやってきたので断ろうと思うと、少女が横に置いていたビニール袋の中を指差した。その中にはさっき市場で買った1Kg60円の赤バナナが数本入っており、どうやらそれを食べたいらしかった。
赤バナナを一本あげると少女は次のベンチへと物を売りに行った。

しばらくしてから、さっきの少女が同じくらいの歳の男の子を連れてやってきた。
2人はこちらにやってきて、男の子がさっきと同じように赤バナナの入ったビニール袋を指差す。
あげ始めるときりが無いので首を振って断る仕草をしたが、男の子は指を指し続けている。
2人が帰る気配も無かったのでどうしようか困っている時に、ふとオアハカに来る時のバスの中での出来事を思い出した。

バスの通路を挟んだ向かいの席に親子が座っていた。
外人が珍しいのか子供がこちらに興味があるらしく、しきりにチラチラと笑顔でこちらを見てくる。
子供がお母さんと何かを話した後に、お母さんがこちらに向かって『この子があなたにバナナをあげるって。』というようなことを言いながら一本のバナナをくれた。

地元の人には優しい人が多く、どこの国でも親切にしてもらうことがよくある。
バスの中の出来事もその一つなのだが、いつもこちらは貰うだけで何もあげるものがない。
今バナナを欲しがっている子供とバナナをくれた子供はもちろん何の関係も無いが、その少女への恩返しのつもりで少年にバナナを一本あげると、2人は去っていった。

本を読み終えて、朝出しておいた洗濯物を取りに行こうとソカロから出る途中にさっきの2人とすれ違った。
こちらが手を振ると、2人とも笑顔で手を振り返してくれる。
貧しい人達に物やお金をあげることが正しいことかどうかは分からないが、今日は2人の笑顔が見れたので良かったかなと思う。


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