体が痒くて目が覚める。ベッドには蚊帳を張っていたのに、蚊に咬まれたようだ。
痒くて体を掻いていると、胃液が逆流してくる。吐きそうになるところをこらえて、胃液を飲み込む。
時計を見ると、まだ朝の4時。
便意も感じたので明かりをつけてトイレに行くと下痢にだった。
ラーメーシュワラムはかなり蚊が多く、今までにかなりの箇所を咬まれている。それに加えて吐き気と下痢。
何かの病気の初期症状ではないかと思い、慌ててガイドブックの病気のページを開く。コレラ、マラリア、A型肝炎、どれも今の時点では何とも言えない。
念のために日本から持ってきた正露丸トーイAを飲んで蚊帳の中の蚊を退治して眠る。
どれくらい寝ただろうか、外からは音楽が聞こえてくる。昨日も聞こえた音楽で、イスラム教のコーランのようにヒンドュー教の寺から流れているのかもしれない。
目を閉じながら音楽を聴いていると、鐘のような音が鳴り始める。10回目で音が鳴り止んだが、前回の目覚めから6時間も眠ったようには感じられなかったので、もう一度眠る。
再び目を覚ますと、蚊帳の中の蚊は全て退治できていたようでどこも咬まれていなかった。
しかし、時計を見ると時刻は12時前。ヴィックラムの家には10時に行くと約束していたので、完全に遅刻である。
トイレに行くと相変わらずの下痢だったが、約束を破るわけにはいかないので顔を洗ってヴィックラムの家へとい急ぐ。
少し迷ったので、家に着いたのは結局12時半頃だった。
お母さんとお姉さんが家の前にいたので『ヴィックラムは?』と聞くと、中で待っててという仕草をされたので中で待たせてもらうことに。
数分後、バイクに乗って帰ってきたヴィックラムは満面の笑みを浮かべてこちらへ来る。
12時まで眠っていたことを説明すると、問題無いと言ってくれて昼ご飯まで食べさせてくれた。
下痢のことを気にしながらも、1合はありそうなご飯と昨日とは違うカレーを食べ終わると、ヴィックラムが単車で森へと連れて行ってくれるという。
始めに行ったのは、草むらの中にある土でできた大きな巣。

ヘビの巣だと言う。木の周りに土を固めて作るらしい。
ヴィックラムに付いて草むらを歩いていると、驚いたことにサボテンが生えている。

ヴィックラムはサボテンになっている赤い実をもぎとって、それを2つに割った。

中には真っ赤な液体や種だ入っていて食べられるという。
血にいいらしいのだが食べられる部分は少しだけで、甘くて美味しかった。
さらに単車で走って森を抜けると、綺麗な海が広がっていた。

昨日と同じ晴天の空には、はイーグルが何匹も飛び交っていた。

次にヴィックラムは池に連れて行ってくれた。
水牛が水浴びしている池を少し眺めたあと単車を止めている場所に戻っている途中、魚を持って歩いている女性が前から歩いてくる。
『魚を見たいか?』と尋ねられてので見たいと答えると、女性に話しかけてくれて魚を見せてくれた。
魚を手にとって見ていると、女性は次々と魚を取り出してきて、それを持って帰れと言う。
家族のとこに持って帰る途中じゃないのかと心配したけど、こちらが断っても受け取ってくれそうになかったので貰うことに。

4匹貰った魚をヴィックラムがどこかから持ってきてくれたマッチで焚き火を作り、食べることに。
ヴィックラムは1月26日までの48日間は宗教上の理由でベジタブル以外は食べてはいけないらしく、さらにその48日間は昼食のみしか食べないというので1人で全てたいらげる。
広い野原で魚を食べている途中に、再度27日のパラーニに誘われる。
パラーニというのは場所の名前らしく、48日が明ける27日に友人3人と行くらしい。
そして28日はラーメーシュワラムに戻ってきて、みんなでチキンやマトンを食べるという。ちなみに、ヒンドゥー教徒でもシヴァ派はチキンやマトン、魚を食べてもいいらしい。
昨日も誘われたが今後のスケジュールを考えた結果断ったのだが、ここまで誘ってくれてるわけだし行こう。
ラーメーシュワラムの滞在日数を5日間延ばして29日に出発することにする。

魚を食べ終わり、ヴィックラムの家へ戻ってブラックコーヒーを貰って30分程庭にあるハンモックで横になる。
6時にパラーニに一緒に行く友人が来るというのだが、まだ1時間程あるので橋へ連れて行ってくれるという。
その橋からはマドュライからバスで来たときに見かけた線路が見え、計算していたのかは知らないが、到着して数分後に電車が走ってきた。

線路は110年前に造られたらしく、電車はかなりゆっくりと線路の上を走っていた。

海の上にかかった線路長いは、人々が徒歩で移動する手段としても使われているらしい。
線路と反対側では、綺麗な夕陽が海に沈んでいっていた。

6時過ぎに家に戻り少しすると、友人のマリラッジとサラワナンがやって来た。
2人は同じ職場で大工をやっているらしく、サラワナンはマリラッジの部下だという。
近所の子供もやってきたので、ヴィックラムが写真を撮るから並べと言って家の中に椅子を並べて撮影会が始まってしまった。

マリラッジは一見無口そうだが、話し始めるとやはりインド人らしくフレンドリーで、サラワナンはいつも冗談ばかり言っている。
その後は夕食にドーサをご馳走になり、明日も10時に家に行くことを約束して単車で宿まで送ってもらった。
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